山手線一周を走って旅したら、まだ見知らぬ「東京」に出会えた
東京都心部をぐるりと囲み、全29の駅を通るJR山手線。学生や社会人、あるいは観光客まで、身近に利用されている方は多いでしょう。しかし実はそんな山手線、駅をすべて走って繋ぐと、総距離がほぼフルマラソンになることをご存知でしょうか。
そこで今回、実際にラン仲間と“山手線1周ランニング”を行ってみました。メンバーは今年初めてのフルマラソンを目指す方、フルマラソンでサブ4を目指す方、そして100kmは常連という2名と私の計5名。
いつもは電車に乗って通過する線路付近の道沿いに、合計29の駅を巡りました。その結果、東京マラソン以上に東京都心を満喫できるのでは…と思えるほどの、たくさんの発見や出会いがありました。走りながら目にした東京都心の意外な一面を、どうぞご覧ください。
※サブ4とは、フルマラソンを4時間以内で走りきること。
線路沿いに謎の巨大煙突!?マリオカートにも出会った「上野〜渋谷駅」
山手線1周ランニングは、どの駅からスタートしてもOK!自宅などからの利便性を考えて、好きな場所を選びましょう。今回は上野動物園やアメ横でお馴染み「上野駅」から時計回りに走ってきました。土曜日に実施したため、駅付近は大混雑です。
もちろん走るのは歩道。交通ルール厳守で、信号もちゃんと止まります。人混みを避けるため少し外れた道を進みましたが、いつも通らない場所のため、その景色だけで新鮮です。
記念すべき1駅目「御徒町駅」。距離は約600mと、スタートしてすぐに到着しました。駅間の距離はそれぞれ違いますが、平均すると1〜2km前後でしょうか。ここからは、特徴的な駅を中心にご紹介していきます。
神田駅付近で見つけた、居酒屋まえに置かれている鉄人28号。手がないのは、入口に掛かって邪魔だからでしょうか…。よく利用する駅でも、走ってみると「こんな場所に、こんなお店が?」という発見がある。これも街中を走る楽しみの1つと言えるでしょう。
こちらは東京の玄関口とも言える「東京駅」の八重洲側。私の探し方が足りなかったのかもしれませんが、意外にも駅名の書かれた看板がありませんでした。ちなみに東京駅、その全長は500mほどでしょうか。とにかくデカい、さすがの貫禄を見せてくれます。東京駅といえば丸の内側の景観が取り上げられがちですが、キレイな八重洲側も近代的でなかなかのものです。
テレビ番組で、よくビジネスマンへのインタビューが行われているのがこちら。「新橋駅」前のSL広場です。平日はスーツ姿の方々がたくさん見られる場所ですが、さすがに土曜は人が少ないです。休日に降りる機会はあまりありませんが、走ってみて平日との違いにちょっと驚きました。
当日はちょうど日本ダービーの開催日。そんなタイミングで、偶然にもウインズ汐留の横を通りました。競馬場と違って馬券を持った人が大勢ということはありませんが、ビル内には新聞を手にした方の姿がチラホラ。私はJRAの場外発売所が汐留にあることすら知らなかったのですが、これもまた走ったからこその発見です(※2)。